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薬王寺 (美波町) : ウィキペディア日本語版
薬王寺 (徳島県美波町)

薬王寺(やくおうじ)は、徳島県海部郡美波町奥河内にある寺院四国八十八箇所霊場の第二十三番札所医王山(いおうざん)、無量寿院(むりょうじゅいん)と号す。宗派は高野山真言宗本尊薬師如来除けの寺として知られる。
本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
ご詠歌:皆人の 病みぬる年の 薬王寺 瑠璃の薬を 与えましませ
== 歴史 ==
寺伝によれば、神亀3年(726年)に聖武天皇勅願により行基が創建したという。弘仁6年(815年)には平城上皇の勅命によって空海(弘法大師)が本尊として薬師如来を彫り再興したとされる。
文治4年(1188年)火災により堂塔を焼失した。この時に本尊は奥之院の玉厨子山に自ら飛んで焼失を逃れたという伝説がある。その後、後醍醐天皇により堂塔が再建された。本尊が新たに彫られたが、元の本尊もこの時に飛んで帰り後ろ向きに厨子に入り自ら厨子を閉じたとされ「後向き薬師」と称される。元の本尊は以後秘仏となった。このため本尊が二体ある。
嵯峨天皇淳和天皇などからの信仰は厚く、歴代天皇が厄除け祈願のため勅使を下向させている。嘉禄2年(1226年)には土御門上皇が訪れた。徳島藩主の蜂須賀家から寺領を賜っている。
現在の本堂は明治41年(1908年)に再建されたものである。阿南室戸歴史文化道への指定、とくしま88景への選定を受けている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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